Blog / Column

ブログ/コラム

ブログ/コラム
住まいに役立つ情報が
ここにある
2025.10.03
コラム

外壁 ≪塗装編≫

外壁 ≪塗装編≫

― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―

   そろそろ、わたしたちの家のこと。

はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

 

外壁
≪塗装編≫

外壁はそのままその家の印象になります。
デザインや色は光源(太陽光・蛍光灯・LEDなど)
によって変わります。選ぶにあたり色々と考慮が必要ですが、
外壁にはまず第一に、家を守る役目があります。

・風雨(カビ・湿気)から守る防水性
・太陽の熱や紫外線から守る遮断性
・地震による被害から守る耐震性
・火事による被害から守る耐火性
・外部と内部の音を遮る遮音性 

主流は
【モルタル+吹付】・【サイディング】の2つになります。

【モルタル+吹付】 見た目・デザイン重視(手間とメンテナンス
は覚悟)塗り壁ならではの温かみと高級感を持ち、継ぎ目のない
美しい外観をつくることができます。職人の手作業によって
仕上げられるため、デザインの自由度が高く、曲線や立体的な
造形にも柔軟に対応できます。その一方で、乾燥や地震の影響を
受けてひび割れ(クラック)が発生しやすいというデメリットも
あります。また、施工には高い技術力が求められるため、
仕上がりの品質は職人の腕に大きく左右されます。
防水性能は表面の塗装に依存しているため、年月とともに塗膜が
劣化すると防水性も低下します。そのため、外壁を美しく、
かつ長持ちさせるためには、10年から15年ごとを
目安に定期的な再塗装などのメンテナンスが必要です。

【サイディング】 
主に≪金属系サイディング≫・≪窯業系サイディング≫の2種類
工場で規格生産されたパネル状の外壁材を
現場で張り合わせて仕上げる方法です。
製品として均一な品質が確保されているため、
施工のバラつきが少なく、工期も比較的短く
抑えることができます。デザインバリエーションも豊富で、
石積み調、タイル調、木目調などさまざまな意匠を
手軽に楽しむことができるのも大きな魅力です。一方で、
パネルの継ぎ目にはコーキング(シーリング材)が必要であり、
この部分が経年劣化しやすく、10年前後を目安に
打ち替えや補修が必要となります。また、
サイディング材自体も表面塗装が施されているため、外観を
美しく保つには定期的な塗り替えメンテナンスが不可欠です。

≪金属系サイディング≫
主にガルバリウム鋼板などの金属を使用した外壁材です。非常に
軽量で耐震性に優れ、建物への負担を抑えることができます。
また、表面の加工技術が進化しており、耐久性や防水性も
高いのが特徴です。断熱材と一体になった商品も多く、
断熱性能にも期待できます。ただし、へこみや傷が付きやすい点、
また塩害地域などではサビに注意が必要な点がデメリットとなります。

≪窯業系サイディング≫
セメント質の素材を主成分とした外壁材で、非常に重厚感があり、
デザインの自由度が高いです。レンガ調や石積み調など、
リアルな質感を表現できるため、幅広いニーズに対応できます。
しかし重量があるため建物に負担をかけやすく、
またコーキングや塗膜の定期的なメンテナンスが必要になります。

【色選び】
黒、グレーが人気です。
しかし汚れや色褪せが目立ちやすく、周辺環境(まわりの住宅)と
色合いが合わない可能性があります。
そこを少し色を薄めた黒にすれば、軽減されます。
パッキリとした黒や白は汚れや色褪せが目立ちやすく、
グレー・アイボリー・薄めのブラウンなどの
ニュアンスカラーにすることで、色味は落ち着きます。
はっきりとした原色ではなく、
柔らかく落ち着いた印象を持つ色をオススメします。
(メンテナンスは10年に1度くらいの頻度になります。)

外壁の色選びは、資産価値や住まいの印象を大きく左右します。
慎重な検討を重ね、後悔のない選択をしていただければと思います。