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2026.04.10
コラム

洗面所の新設計

洗面所の新設計

― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―

   そろそろ、わたしたちの家のこと。

はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

 

 

洗面所は、朝夕の身支度、衛生管理、家事など多目的な役割を担う場所です。

生活の流れを整理し、必要な広さと配置を検討することで、日常の負担を軽減する空間が実現します。

 

空間の構成:一体型か独立型か

 

洗面所と脱衣所の関係性は、日常の利便性を左右する最初の検討事項です。

 

・洗面脱衣室の一体型

 

洗面台と洗濯機、脱衣スペースを一つの部屋に集約する形式です。

床面積を効率よく活用でき、家事の工程をコンパクトにまとめられるのが特徴です。

 

・洗面所と脱衣所の分離(独立型)

 

洗面台を脱衣スペースの外に設置する形式です。

家族が入浴中でも気兼ねなく洗面台を利用でき、来客時にもプライベートな脱衣空間を見せずに済みます。

 

・複数箇所の設置(サブ洗面)

 

玄関付近や2階ホールなどに、メインとは別の手洗い場所を設ける手法です。

帰宅直後の衛生管理や、朝の混雑緩和に役立ちます。

 

洗面台の選択:既製品と造作

 

・メーカー既製品

 

洗面ボウル、蛇口、鏡、収納が一つのユニットになっているタイプです。

防水性や清掃性に優れ、手入れがしやすい設計が一般的です。

 

・造作(オーダー)仕様

 

カウンターやボウル、照明、収納棚などを個別に選び、建築工事で製作するタイプです。

設置場所の寸法に合わせやすく、内装の雰囲気に合わせた統一感を出せます。

 

利便性を高めるレイアウトと広さの検討

 

・配置のパターン

 

一直線型

 

洗面台、洗濯機、収納を横に並べる配置で、動きに無駄が生じません。

 

対面・分散型

 

通路を挟んで機器を配置したり、角を利用したりすることで、二人以上が同時に立ちやすくなります。

 

・広さの目安

 

単に洗面台を置くだけでなく、タオルや洗剤の備蓄、着替えの保管場所、

室内物干し用の余地など、置きたい物の量から逆算して面積を確保することが重要です。

 

設計時に確認すべき細部の要素

 

・電源の確保

 

ドライヤー、美容家電、充電式機器の使用を想定し、必要な数と位置にコンセントを設けます。

鏡の内側にコンセントを配置すると、充電しながらの収納が可能です。

 

・家事動線の集約

 

「洗う・干す・しまう」の一連の流れが最短距離で行えるよう、

洗濯機と物干し場所、クローゼットの位置関係を整理します。

 

・素材の選定

 

水が飛散しやすい場所のため、床や壁には耐水性のある素材

(撥水加工のクロスや、水に強い床材)を選定し、清掃のしやすさを考慮します。

 

・温熱環境の配慮

 

入浴前後の温度変化を抑えるため、換気設備に加え、

必要に応じて暖房機器の設置場所を検討しておくことで、通年の快適性が向上します。

 

 

洗面所の計画は、現在の家族構成だけでなく、将来的な生活習慣の変化を見据えることが大切です。

動線の整理、適切な収納量の確保、清掃性の高い素材選びという基本を押さえることで、

日常の動作が円滑に進む、機能的な空間が完成します。