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ハザードマップ常識のアップデート
― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―
そろそろ、わたしたちの家のこと。
はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

水害・地震リスクに強い土地の選び方
毎年のように更新される異常気象と大災害。「ハザードマップに色が塗られていないから安心」という思い込みは、現代の土地選びにおいて非常に危険です。単なる「地図上の色」の有無だけに頼らず、本当に災害に強い土地を見極めるためのアップデートされた視点を解説します。
1.ハザードマップの「色」の裏を読む
行政のハザードマップを見る際、単に「浸水区域に入っているか・いないか」だけで判断していませんか?
● 想定の限界: マップが前提としている雨量を軽々と超える「想定以上の豪雨」が起こり得ることを念頭に置く必要があります。
● 内水氾濫のリスク: 川の氾濫(外水)だけでなく、降った雨が下水に流れず街にあふれる「内水氾濫」は、ハザードマップで白抜きの場所でも発生します。
2.「微地形」と古い地名に隠された真実
地図上ではフラットに見えても、周囲よりわずかに低い「すり鉢状の土地」や、かつての沢・田んぼを埋め立てた場所は、水が集まりやすく地盤も軟弱です。
● 地名に「池」「沼」「田」「谷」「島」などの漢字が含まれる場合、その土地の本来の性質が隠されているケースが多くあります。
● 表面のきれいさだけでなく、大昔の地形を地盤調査や古地図で確認することが重要です。
3.災害時における「地理的孤立リスク」
家そのものが無事であっても、ライフラインが寸断されたり、周囲の道路が冠水して橋を渡れなくなったりする「陸の孤島リスク」を見落としてはいけません。
● 避難経路のリアルな確認: 地図上の距離だけでなく、実際に大雨が降ったときに水が流れ込む「低い動線」になっていないか、自分の足で歩いて確認しましょう。
まとめ:リスクゼロより「知って備える」土地選び
100%完全に安全な土地を見つけることは極めて困難です。だからこそ、ハザードマップを過信せず、実際の地形や避難ルートまで立体的に読み解くことが求められます。「リスクを正しく知り、基礎を高くするなどの対策を講じる」――これこそが、これからの時代を生き抜く賢い土地選びの基準です。




