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2025.07.28
コラム

高断熱・高気密住宅の特徴

高断熱・高気密住宅の特徴

― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―

   そろそろ、わたしたちの家のこと。

はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

 

高断熱・高気密住宅の特徴

 

日本では地震だけでなく、台風や豪雨、強風など、自然災害が年々増えています。
だからこそ、「家の安全性」はとても大事。でも実は、それだけではありません。
最近の研究では、「家の中の環境」が、そこに住む人の健康に大きく関係していることもわかってきました。

そこで注目されているのが、高断熱・高気密の住宅です。
これは簡単に言うと「外の暑さ・寒さに左右されにくく、室内の温度を快適に保てる家」のことです。

実際に、以下のようなメリットがあります。
・省エネルギーで冬は暖かく夏は涼しい
・部屋間の温度差が少ない
・結露やコールドドラフト(上下の温度差)が起きにくい
・カビやダニが発生しにくく、花粉・じん埃が侵入しにくい
・防音効果が高い

例えば、「省エネルギーで冬は暖かく夏は涼しい」の快適さは、単に過ごしやすいだけではありません。
エアコンや暖房に頼りすぎなくても室温が保たれるため、毎月の光熱費が抑えられるという経済的なメリットがあります。
エネルギーコストは現在、年々上昇していく傾向にあるため、
エアコンを必要以上に使わないということは今後どんどん経済面で大きな効果を発揮していきます。
そして、家全体が一定の温度に保たれているので、
「廊下に出たら寒い」や「お風呂場が冷えすぎてつらい…」といったストレスも少なくなります。実際、
冬の寒暖差が少ないと、ヒートショックの予防にもつながります。
高齢の方がいるご家庭では、これは本当に大きな安心材料です。
夏もまた、室内が暑くなりにくいため、熱中症のリスクがグッと下がります。

さらに、実は次のような健康効果があるいう研究データも出ています。
・高血圧の予防
・循環器系の病気のリスク低下
・アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息など、子どもに関連性の深い疾患の改善
・関節炎、肺炎、糖尿病、心疾患など、高齢の方に関連性の深い疾患の改善
・体を動かしやすくなり、活動量アップ

また、高断熱・高気密の効果をもっと引き出すには、「パッシブデザイン」という設計の考え方も有効です。
太陽の光や風、地熱など自然の力をうまく使って、より快適でエコな住環境をつくる方法です。

高断熱・高気密な家は、「ただ快適に過ごせる家」ではなく、
「家族の命や健康を守ってくれる家」でもあるのです。

今、日本の住宅業界は高断熱・高気密化に向けて法律や制度がどんどんと整えられています。
これから家づくりをされる方は高断熱・高気密住宅にすることを強くオススメします。