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電気配線計画
― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―
そろそろ、わたしたちの家のこと。
はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

間取りの検討が進むと、コンセントやスイッチの配置を決める電気配線計画へと移ります。
暮らし始めてからの利便性を左右する重要な工程であり、
適切な時期に細部まで確認しておくことが求められます。
1.計画の期限と工事の流れ
電気工事は建物の構造に関わるため、変更ができる期限には限りがあります。
・決定の時期:一般的に、上棟(骨組みの完成)の前後までに最終的な配置を確定させる必要があります。
・工事の着手:断熱材や壁の下地を施工する前に、壁の内部に電線を通し、
スイッチ等のボックスを固定します。
・変更の可否:壁の造作が進み、壁紙の施工準備に入った段階での変更は、
壁の解体や追加費用、修復の跡が残るなど、大きな負担を伴います。
2.配置を検討する際の基準
家具・家電との位置関係
図面上に配置予定の家具(棚やソファ)や家電を書き込み、コンセントが隠れないかを確認します。
特に扉のある収納や冷蔵庫の周りでは、
扉の開閉がスイッチ操作の妨げにならないか、実動作を想定した配置が重要です。
設置の高さ
標準的な高さ(スイッチ:床から 120cm、コンセント:25cm程度)だけでなく、
目的に合わせた調整が有効です。
・抜き差しの頻度が高い場所は、腰をかがめずに済む高さ(40~45cm)にする。
・掃除機用には、立ったまま操作しやすい高さに設置する。
・水回りの家電(洗濯機や冷蔵庫)は、安全性を考慮し、
機器よりも高い位置に配置する。
電源容量の分散
消費電力の大きい家電(電子レンジ、ドライヤー、食洗機、乾燥機など)を同時に
使用する場所では、ブレーカーを分けた「専用回路」を設けることで、
使用中の電力遮断を防ぐことができます。
3.設備別の留意点
・通信設備(インターネット・テレビ):光回線の引き込みには数ヶ月を要する場合があるため、
入居時期に合わせた早期の手続きが必要です。アンテナの設置場所は、外観への影響と電波状況の双方から判断します。
外部竜源:将来的な電気自動車(EV)の利用や、屋外での作業を想定し、
外壁にあらかじめ配線を備えておくことが推奨されます。
多機能スイッチ:センサーによる点灯や調光機能、屋外電源の室内管理など、
用途に応じた器具の選定が、日々の管理の簡略化に繋がります。
電気配線計画は、日々の移動や家事の動作を具体的にたどることで、
必要な数と場所が見えてきます。工事が進行する前に、
実際の現場で高さや位置を一つずつ確認することが、完成後の円滑な生活に繋がります。
