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ここにある
裏側を彩るスロップシンク
― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―
そろそろ、わたしたちの家のこと。
はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

スロップシンクとは、キッチンや洗面台とは別に設置する深型の流し台のことです。名前の由来「slop(汚水)」の通り、汚れた靴や衣類の予洗い、泥付き野菜、アウトドア用品など、他の水回りで洗うのに抵抗があるもの専用として多目的に活躍します。
導入のメリット:なぜ新築につけるべきか
1。スポーツ用品や泥汚れの処理が簡単 泥や砂が付きやすいスパイクやユニフォームを洗う際、水はねを気にせず、水をたっぷり使えます。また、排水管が太めに設計されているものが多いため、土砂による詰まりが起こりにくい点もメリットです。
2。つけ置き洗いが楽になる 深さがあるため、汚れた衣類や換気扇のファン、モップなどの大物をバケツごとシンク内に置いてつけ置き洗い専用にできます。キッチンのシンクが占有されず、他の家事を妨げません。
3。屋外作業の効率化と室内の清潔維持 玄関やバルコニーに設置することで、家庭菜園の道具やバーベキュー用品の片付け、散歩後のペットの足洗いを、室内に汚れを持ち込む前に完了できます。
導入のデメリットと知っておきたい注意点
スロップシンクを無駄にしないため、設置前に以下の点を必ず確認しましょう。
・設置スペースが必要 通常の洗面台よりも奥行きや幅が大きいものが多いため、洗面脱衣室などに設置する場合、収納棚のスペースが削られるなど、間取りやレイアウトの工夫が必須です。
・デザインの選択肢が限られる 実用的な形が多いため、洗練された内装デザインに合うようこだわると、オーダーメイドになりコストが高くなる可能性があります。
・清掃の手間が増える 汚れたものを洗う頻度が高いため、シンクの内側や周囲の壁・床の掃除の手間が増えることを理解しておく必要があります。
設置前に決める3つの重要ポイント
1。利用目的を明確にする 何をメインで洗うのか(ペットの足洗い、つけ置き、家庭菜園など)を決めることで、最適な設置場所とサイズを選べます。目的が曖昧だと、使用頻度が減り、スペースが無駄になる可能性があります。
2。床や壁の素材は防水・防汚で 水や汚れが飛び散りやすいため、周囲の壁には防水クロスやパネル、床にはタイルやクッションフロアなど、水拭きしやすく防カビ効果のある素材を選ぶことが、素材の劣化を防ぐポイントです。
3。お湯が必要かを検討する ペットのシャンプーや油汚れの洗浄など、冷水では対応できない用途がある場合は、新築計画段階で給湯設備と配管工事を依頼しましょう。後付けすると工事費が高額になります。お湯が必要なければ、給水のみにしてコストを抑えることができます。
スロップシンクは、家事の負担を軽減し、暮らしの質を高める便利な設備です。家族のライフスタイルと利用目的を考えた上で、設置場所や仕様を専門家に相談しながら決めることが大切です。




