ブログ/コラム

ここにある
家キャン・BBQを楽しめる「アウトドアリビング」
― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―
そろそろ、わたしたちの家のこと。
はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

日常の週末を贅沢な休暇に変える設計の魔法
「晴れた休日は、わざわざ遠出をしなくてもお庭で心地よい風を感じながら過ごしたい」
「子どもと一緒にテントを張って、お家キャンプ(家キャン)を楽しみたい」
そんな暮らしの夢を叶えてくれるのが、室内と外をなだらかにつなぐ
「アウトドアリビング」です。 リビングのカーテンを開け放った瞬間、
目の前に広がる開放的なプライベートリゾート。日常のなんてことない週末が、
まるで贅沢な休暇のような時間へと変わる住まい。
今回は、そんな憧れのアウトドアリビングを、ただの「広いウッドデッキ」で終わらせず、
本当に使い倒せる空間にするための具体的な4つの設計ポイントをご紹介します。
ポイント1:室内と外の境界線をなくす「フラットノンステップ」の魔術
アウトドアリビングをつくる上で最も重要なのは、
【リビングの床と、外のテラスの「高さ」を完全に合わせる(フラットにする)】ことです。
通常の掃き出し窓(大きな窓)は、外に出る際にまたぎ段差が生まれますが、
これを「ノンステップサッシ」という段差のない窓にし、
リビングの床と同じ高さで外のデッキやテラスをつなぎます。
床の高さを統一するだけで、視線が遮られることなく外へと抜け、
リビングの畳数以上の広さを感じる驚きの視覚効果が生まれます。
室内と外の境界線が魔法のように消え、子どもたちが素足のまま、
リビングとテラスをぐるぐると走り回れるような一体感が生まれます。
ポイント2:メンテナンスが劇的にラクになる「タイルテラス」の選択
「外の空間はウッドデッキがいいな」と考える方が多いですが、
バーベキューや家キャンを本気で楽しむなら、プロの一押しは断然【タイルテラス】です。
・油汚れや炭の火の粉に強い
BBQでお肉の油がタレたり、炭の火の粉がパチッと飛んだりしても、
タイルなら焦げる心配がなく、汚れてもゴシゴシ水洗い(デッキブラシ掃除)するだけで
一瞬で元通りになります。
・経年劣化がなくメンテナンスフリー
天然木のような毎年の塗り替え作業や、人工木のような夏場の異常な高温化
(素足で歩けないほどの熱さ)が少なく、何年経っても美しい状態をキープできます。
ポイント3:夏の日差しを遮り、プライバシーを守る「深い軒」と「目隠し壁」
せっかくのアウトドアリビングも、「外からの視線が気になってくつろげない」
「直射日光が眩しすぎていられない」となっては宝の持ち腐れです。
・「深い軒(のき)」をしっかり伸ばす
テラスの上部に1.5〜2メートルほどの深い軒(またはオーニング)を設計します。
これにより、真夏の厳しい直射日光を遮って心地よい日陰をつくり、
リビング自体の室温上昇も防いでくれます。多少の雨なら、
濡れずに外でコーヒーを楽しむことも可能です。
・ご近所の視線を遮る「目隠しフェンス・造作壁」
BBQの時に気になるのが、お隣や道路からの視線です。
周囲の視線を完全にシャットアウトする高さ(座ったときに目線が隠れる
1.6〜1.8メートル程度)のフェンスや、建物の外壁と一体化したデザイン壁を
あらかじめ建てておきます。これがプライベート感を高め、
まさに「リゾートのプライベートテラス」のような安心感をもたらします。
ポイント4:家キャン・BBQを快適にする「外の設備」の三種の神器
設計段階でテラス周辺に
「これだけは絶対に仕込んでおきたい」3つの設備があります。
・外コンセント(防水型)
ホットプレートで手軽にBBQを楽しんだり、
プロジェクターを置いて夜の野外映画館を楽しんだり、
家キャンのスマホ充電にも必須です。
・屋外スロップシンク(流し台)
BBQで使った網やトングを室内のキッチンに持ち込まず、外でサッと洗えます。
キャンプ道具の泥汚れを落としたり、
夏場に子どもたちがプール遊びをする際の水溜めにも大活躍します。
・温かみのある間接照明(ライティング)
天井の軒下にダウンライトを仕込んだり、足元を照らす間接照明を配置します。
夜になると、昼間のアクティブな雰囲気から一転。
お酒を片手に夫婦でゆっくり語り合える、優雅なバル空間へと生まれ変わります。
これからの家づくりは「外の心地よさ」も間取りの一部
アウトドアリビングとは、単に庭にデッキを置くことではなく、
「外の心地よさをリビングの中まで取り込む」という新しい間取りの考え方です。
家族でワイワイ楽しむBBQも、ひとりで星空を眺める静かな夜も、
この場所があるだけで毎日の暮らしの幸福度がグッと引き上がります。
新築の設計図を描く際は、ぜひ室内だけでなく
「外のプライベート空間」もセットで、ワクワクするプランを検討してみてくださいね。




