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ここにある
「階段下」を最大限に活かす!
― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―
そろそろ、わたしたちの家のこと。
はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

デッドスペースを「最高の隠れ家」に変える設計術
注文住宅の間取りを考えていると、必ずと言っていいほど生まれるのが
「階段下のデッドスペース」です。 多くの場合、
ここは「とりあえず掃除機や日用品を詰め込む物置」になりがち。
しかし、ただの収納にしてしまうのは、実はとてももったいないのです。
天井が斜めに低くなっている階段下は、
視点を変えれば「家の中で最も心地よいこもり感を得られる特等席」になります。
今回は、限られた数平方メートルに息を吹き込み、大人の隠れ家や家族のお気に入り
スポットに変身させる、一歩進んだ活用法をご紹介します。
提案1:床を掘り下げる「ダウンフロア」で、秘密基地のような書斎に
階段下の最大の弱点は「天井の低さ」です。普通にデスクを置くだけだと、
どうしても頭上が窮屈に感じられてしまいます。
そこで取り入れたいのが、【床を一段低くする「ダウンフロア」】という設計技法です。
床を周囲より20〜30cmほど掘り下げることで、
階段下であっても十分な縦の空間(天井高)を確保できます。
壁に向かって造作のカウンターデスクを渡し、
背面の傾斜に合わせたオープンシェルフ(本棚)を設置すれば、
あっという間に「大人の隠れ家書斎」が完成。
段差に腰掛けながらお気に入りの本を読んだり、PC作業に没頭したり。
リビングと同じ空間にいながら、床の高さが変わるだけで別の時間が流れているような、
不思議な落ち着きを味わえます。
提案2:柔らかな「間接照明」がつくる、おこもり読書ヌーク
海外の住まいで人気の「ヌーク(NOOK)」をご存知でしょうか? ヌークとは、
「こぢんまりとした居心地の良い空間」のこと。階段下の低い天井は、
まさにこのヌークをつくるのに最高のロケーションです。
・足元や壁を照らす間接照明
天井からの強い光ではなく、壁面にブラケットライトをつけたり、
足元にライン状のLED間接照明を仕込んだりします。
低い天井に柔らかな光が反射し、包み込まれるような安心感が生まれます。
・お気に入りのクッションを敷き詰めて
ベンチ状の造作ソファを設え、厚手のクッションを並べれば、
家族誰でも使える「おこもり読書スペース」に。
昼下がりや夜の静かな時間に、お気に入りの1冊とコーヒーを片手に
引きこもりたくなる場所になります。
提案3:子どもの感性を育む「キッズハウス」や「ペットの特等席」
大人のためだけでなく、家族の主役たちのための空間としても
階段下はポテンシャルを発揮します。
・秘密のキッズハウス
子どもにとって、天井の低い狭い空間はまさに「秘密基地」。
小さなおもちゃを持ち込んで遊べるプレイエリアにすれば、
リビングにおもちゃが散らかるのを防ぐこともできます。
・大切なペットの専用ハウス
ワンちゃんや猫ちゃんのケージ・ベッドスペースとして活用するのもおすすめです。
囲まれた狭い場所を好む動物たちにとって、階段下は驚くほどリラックスできる安心の空間になります。
リビングから目立ちにくい位置にペットシートを隠せるのもメリットです。
デッドスペースを「愛着のある場所」へ
階段下の数平方メートルは、お家全体から見ればほんの小さな面積です。
しかし、そこに「段差」や「照明」、「造作家具」という少しの工夫を掛け合わせるだけで、
単なるデッドスペースが「家の中で一番好きな場所」に生まれ変わります。
ガチガチの収納にする前に、ぜひ「ここをどんなワクワクする空間にしようか?」と、
設計士と一緒に想像を膨らませてみてくださいね。




