ブログ/コラム

ここにある
「コンセント迷子」を防ぐ設計術
― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―
そろそろ、わたしたちの家のこと。
はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

家具を置いた後に後悔しない配置の黄金ルール
新築の図面に向き合うとき、多くの人が悩むのがコンセントの配置です。「なんとなく各部屋にいくつか」と決めてしまうと、引っ越した瞬間に「家具でコンセントが隠れて使えない」「延長コードだらけで部屋が台無し」という失敗を招きます。
現代のライフスタイルに合わせた、プロのコンセント計画の黄金ルールを解説します。
- 「家電の数+予備」ではなく、行動とコードから逆算するコンセント計画の基本は、「どこに何を置くか」のシミュレーションです。
・家具のレイアウトを最初に固定する
テレビボード、ソファ、ベッド、食器棚の位置を図面に落とし込み、「家具の裏にコンセントが隠れてしまわないか」「プラグが干渉して家具が壁にピタッと寄らない隙間ができないか」を必ず確認します。
・「3の倍数」または「+2口」の法則
標準的な2口コンセントでは、現代の家電の数には到底足りません。テレビ裏なら最低6〜8口、その他の場所も「常時使う家電の数+予備2口」を基本に余裕を持たせましょう。
- 現代のライフスタイルに必須! 3大スポットの配置術
① リビング:テレビ裏は「6〜8口」、ソファ横にも必須
テレビ、レコーダー、ゲーム機、Wi-Fiルーターなど、リビングのAV周りは配線が集中します。ここは2口×3セット(計6口以上)を確保。また、ソファの背面や横にもスマホ充電用のコンセントを設けておくと、コードが床を這うストレスがなくなります。
② キッチン:調理家電の「渋滞」を防ぐ
炊飯器やレンジなどの常時接続組に加え、電気ケトルやミキサーなど「たまに使う」家電の居場所を想定します。カップボードの背面は、カウンター上にも2〜4口を配置し、作業台より少し高い位置(天板から10〜15cm上)に設定するのが、抜き差ししやすく最もスマートです。
③ ベッドルーム:枕元は「USBポート付き3口」が新常識
スマホやタブレットの充電、加湿器、サーキュレーターなど、ベッド周りは想像以上に電源が必要です。枕元にUSB/Type-Cポート付きのコンセントを配置しておくと、アダプターがかさばらずすっきり快適に使えます。
- 見落としがちな「ロボット掃除機とコードの高さ」
・ロボット掃除機・コードレス掃除機の充電基地
リビングの隅や階段下などに、ロボット掃除機のドックを置くスペースとコンセントをあらかじめ計画しておきましょう。床から少し高めの位置(または収納内部)に作ると、配線がごちゃつきません。
・用途に合わせた「高さ」の調整
基本は床から25cmですが、頻繁に抜き差しする場所(掃除機やデスク周り)は床から40〜70cmに上げることで、かがむ負担が劇的に減り、使い勝手が向上します。
まとめ:コンセントは「ケチると後悔する」筆頭
建築後にコンセントを追加・移動しようとすると、壁を剥がす大掛かりな工事になり、数倍の費用がかかります。「迷ったら付ける、多めに配置する」――これこそが、入居後の配線ストレスをゼロにする最大の秘訣です。




