ブログ/コラム

ここにある
造作洗面室
― TOKYOなないろ工房家づくりコラム ―
そろそろ、わたしたちの家のこと。
はじめての家づくりをやさしくガイドする、心地よい暮らしのために。

かつて洗面台は、顔を洗い、歯を磨くための単なる「作業場」でした。
しかし最近では、一日の始まりと終わりを豊かに彩る「お気に入りの場所」へと進化しています。
今回は、既製品には出せない温もりと、毎朝の気分を上げるデザインのポイントをご紹介します。
- 素材の掛け合わせでつくる、世界に一つの表情
造作洗面台の最大の魅力は、好きな素材を自由に組み合わせられることです。
≪木×アイアンのコントラスト≫
温かみのある無垢のカウンターに、
黒のアイアンの脚やタオルハンガーを合わせることで、空間がグッと引き締まります。
≪タイルの魔法≫
鏡とカウンターの間に、お気に入りのタイルをあしらってみましょう。
光沢のある釉薬(ゆうやく)がかかったタイルは、
水ハネを防ぐだけでなく、宝石のような輝きを放ちます。
≪一点ものの洗面ボウル≫
陶器の柔らかな曲線や、マットな質感のボウルなど、
手に触れる部分にこだわることで、日常の動作が特別な儀式に変わります。
- 「見せる」と「隠す」の視覚的レイアウト
デザイナー視点で洗面台を整えるなら、余白と配置のバランスが重要です。
≪横のラインを意識する≫
カウンターをあえて壁から壁まで伸ばし、
横のラインを強調することで、空間を広く見せることができます。
≪オープン棚の抜け感≫
全てを扉の中に隠すのではなく、一部をオープン棚に。
お揃いのカゴや、デザインの良いボトルを並べるだけで、
ホテルのような洗練された雰囲気が生まれます。
- 表情を明るく映す、照明の角度
朝の身支度で大切なのは、鏡に映る自分をいかに美しく照らすかです。
≪正面からの光で影を消す≫
天井からのダウンライトだけだと、顔に影が落ちて暗い印象になりがちです。
鏡の左右や上部に照明を配置し、正面から光を当てることで、
肌を明るく、健やかに映し出します。
≪間接照明で奥行きを出す≫
鏡の背面に間接照明を仕込むと、壁面に光のグラデーションが広がり、
奥行きのある幻想的な空間を演出できます。
「なんとなく選んだ場所」で顔を洗うのと、
「大好きな素材に囲まれた場所」で身支度をするのとでは、
一日のスタートの質が大きく変わります。
新築だからこそ叶う、タイルと光の魔法。
毎朝鏡を見るのが楽しみになるような、あなたらしい洗面空間をデザインしてみませんか。




